天王寺書房

本と本の間で感じた言葉について

ええ感じの場所

 今回の2冊の共通点は、ずばり、内田樹氏つながりですっ。

 Meetsは、好きな雑誌でしたね。街の濃さが、そのまま伝わってくる内容で。その編集長である江弘毅氏がMeetsのことを書いた本があるということで、探して、買って、読んでしまいました。

ミーツへの道 「街的雑誌」の時代

ミーツへの道 「街的雑誌」の時代

 

  人間の肌感覚で作られてきたタウン誌であることがよくわかる内容です。そんな身体感覚でつながった、人の絆のある場所で、遊ぶ、それを「街的」と呼んでいます。

 東京も同じようなものと思い込んでいましたが、少々、事情は違うようですね。

 さて、こちらの本は、世界の事情を語る、内田樹氏と姜尚中氏の対談本。

 
 姜尚中氏は、アカデミックな語りを崩していませんが、内田樹氏の方は、身体感覚からの発言全開ですねw。

 自分の国の過ちを語ること、時代を覆う不機嫌さ、この2点から、その国の文化的特徴と、戦争行為を語っています。

 特に、面白い視点が、実は帝国の衰退を上手にソフトランディさせたイギリス、ってところです。Meetsも創刊当時注目してたのはロンドン。どこか、関係があるのでしょうか。

 人々が心地よく過ごせる「ええ感じの場所」の維持。それは、会社でも、世界でも、案外、難しいものなんですね。