天王寺書房

本と本の間で感じた言葉について

生きているのは最高だったよね…

 アニメが良かったので、あの雰囲気を再度味わいたく、コミックの方を読み始め、全6巻を読み終わりました。

 少女終末旅行の各巻の感想として、言葉をいくつか添えてみました。

 

少女終末旅行 1巻 (バンチコミックス)

少女終末旅行 1巻 (バンチコミックス)

 

  戦争後の世界。朽ちゆく都市は地図になって人間を支えようとしている。いろんなものが失われていく中で、夜空や風景は美しい。

 

少女終末旅行 2巻 (バンチコミックス)

少女終末旅行 2巻 (バンチコミックス)

 

  世界は、静かで、時にやかましい。暗闇の中に光を求めるように、終わりゆく世界から抜け出そう、という無謀な試みにも、安堵の時がやってくる。

少女終末旅行 4巻 (バンチコミックス)

少女終末旅行 4巻 (バンチコミックス)

 

 時間と大きさが効率を物語る。エネルギーを集中させることでモノを作り、破壊できる。それは過去の思いを守るためか。エネルギーを平準化することは生命を終わらすことにつながる。だとすると、どちらにせよ…

 

少女終末旅行 3巻 (バンチコミックス)

少女終末旅行 3巻 (バンチコミックス)

 

 ある場所には、道しるべはある。覚えておきたいことと、楽しく忘れたいこと。らせん状に回転していく。ただ、生命に終わりがあることには変わりない。

 

 

少女終末旅行 5巻 (バンチコミックス)

少女終末旅行 5巻 (バンチコミックス)

 

 目的地が必要だ。生活のために服をつくり、伝えるために気持ちを描く。そこにいない人たちともつながりを求める。ただ、神ではない私たちには、始まりと終わりが必要だ。

 

少女終末旅行 6巻(完): バンチコミックス

少女終末旅行 6巻(完): バンチコミックス

 

  好奇心や、何かをしたい気持ちに突き動かされて、ここまで来た。あらゆる道具はそのためのもの。疲れて眠るも、その思いは変わらない。命には終わりがあるが、全てがつながっていると感じる瞬間もある。生きているのは最高だ。