天王寺書房

本と本の間で感じた言葉について

あなたのあり方が、あなたに与えるもの

 仕事とは、自分にとって、いったい何だろう?そんな漠然とした疑問の中で、ふと手にした本。

科学的な適職 4021の研究データが導き出す、最高の職業の選び方

科学的な適職 4021の研究データが導き出す、最高の職業の選び方

 

 「適した職業」というものを考えるときに、人の思考バイアスの具体的な取り除き方を解説した内容。

 社会的でもあり、個人的でもある、職業選択では、どうしても合理的な判断が難しいので、その具体的なメソッドが講習会並みに詳しく解説されてる。

 しかし、この本であげられている幸福度指標=7つの徳目が有効に働く仕組みって何なんだろう?

 

 さて、何冊目かの吉田篤弘氏の本。小説のような、エッセイのような、小説。 

雲と鉛筆 (ちくまプリマー新書)

雲と鉛筆 (ちくまプリマー新書)

 

  この物語の中でも、何人かの登場人物の仕事、工業製品への姿勢が描かれている。

 主人公のお姉さんの壊れたジューサーミキサーに対するコメントが印象に残ってます。

 壊れたものには、動いているものとは違う美しさがある。動けばそれは道具だけれど、動かないジューサーミキサーはその役割から解放されて、そのうちジューサーミキサーという名前からも自由になりました。

 

 仕事や技術は、人間性、特にその可能性を開いていくもの、と言えるかもね。